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| 組み立てキット LUXKIT A 3400 1974年 販売当時価格 108,000円 |
50年弱 長期間使用しながら故障も発生しましたが 現役で動作しているプリアンプです。
下記に掲載した6C-A7p-p 真空管式メインアンプを駆動している 常用真空管式ステレオコントロールセンター(プリアンプ)です。本題の 6C-A7o-p アンプは追加掲載の LUXKIT A3400 の後に掲載します。ご了承ください。
A 3400購入当時 LUXMAN CL35 を購入予定も視野にありましたが 当時常用していたオーディオシステムは LUXKIT A-3300+A33 と KMQ-60 の組み合わせであり 販売当時 CL-35よりも特性の良いプリアンプが LUXKITより販売されたので 販売直後大阪日本橋にて購入し組み立てた真空管式コントロールセンターです。その後完成品の Luxmam CL30 として完成品が販売されました。組み立ては非常に難易度の高い組み立てキットであったと思います。組み立てに延べ10日ほどかかったとの記憶です。当時10万円弱の出費には独身貴族でしたが安給料では苦労しました。
これだけ長期間使用できているステレオシステムは他には少ないと思います。長期間使用している間には様々な故障も発生しましたがその都度自己で修復してきました。
最初の故障 組み立て後8年ほどで本体から発煙 1A FUSE 断線
電源トランス S-1865 一次巻線レアーショートによる発煙故障。当時LUXではトランスは10年保証でしたが 本社は大阪西成区から横浜に移転しており 横浜本社にこの電源トランスと KMQ60 OPT PY15-5 を送付しましたが 音沙汰がなく泣き寝入りとなりました。仕方なく以前使用していたLUXKIT A-33 電源部のトランスを移植載せ替えて修復しました。トランスの規格は違っていましたが何とか修復できました。特に二次側高圧巻線が 265V/22mA 規格から 330V となりπ型多段フィルター回路に抵抗を追加しB電圧を同等として修復です。幸いにヒーターの直流点火については供給される電圧は正常になっていました。
ガラガラ音のランダム雑音
10数年後 次に発生したのはガラガラと発生するランダムノイズです。故障原因追及には長時間かかりました。原因はレバースイッチ接点間マイグレーションによる雑音です。故障発生は10年以上経過しており補修部品として入手できません。スイッチを分解し接点部の清掃およびマイグレーションが発生しないように潤滑剤の塗布で雑音はなくなりました。この作業は誰でもできる作業ではありません。スイッチの分解修理は非常にデリケートな作業です。フィルター LOW CUT,HIGH CUTのレバースィッチです。
またもやガラガラ雑音です。次はマイクミキシングレバースィッチからの雑音でした。これも同様にレバースィッチを分解して修理です。
ロータリースィッチからの雑音。これはガラガラ音ではなく接触不良による雑音です。交換部品もなく接点復活剤を使っての修復で何とか使用できる程度には修復しました。
右チャンネル・左チャンネルとのバランス崩れ
20数年後です。チャンネルバランスが崩れたため 各段結合用フイルムコンデンサーのカップリングコンデンサーおよび真空管のバランス崩れのため交換。真空管は使用頻度のすくなかった LUXKIT A-3300 からの流用です。全数真空管は松下製(現パナソニック)です。
またもや ガラガラ ランダム雑音
30数年経過していると思います。各スィッチの接触不良もあり HIGH CUT,LOW CUT 回路の切り離し及びリニアイコライザー回路の切り離しにより雑音は消えました。リニアイコライザーについてはNFB素子の抵抗各チャンネル2個を合成抵抗値の固定抵抗器に変更しました。150KΩは56kΩに 又10kΩは2.7KΩに変更です。取り外した各回路はいつでも元に戻せるようにしてあります。元々使用していない付属機能であったため使用にはほとんど問題は発生しないと判断しました。ランブル・スクラッチフィルターについては PHONO(フォノ) レコード再生は近年ありません。常時再生する音源はほとんどデジタル音源です。所有しているアナログレコード盤(板)は多数デジタル変換しPCのHDDに保管してあります。HIGH CUT,LOW CUT機能はほとんど使用する機会はありません。リニアイコライザー機能について同様です。
最近またもや ガラガラ雑音が電源投入庫数分間発生
電源投入庫後のみランダム雑音が発生し修復作業は通電後短時間しか発生しないため悩みました。プリアンプ部からの雑音です。音量VRの位置に関係がなく発生するため音量VR以降からの雑音と判断しました。各回路の抵抗・コンデンサーなどを交換しましたが改善しません。真空管を交換しても改善しません。修復作業は長時間格闘となりました。今までの経験上ノイズ発生源として回路中極微小の漏電(リーク)です。特に真空管回路は半導体回路に比較してハイインピーダンスです。ほとんどの原因は電子部品のマイグレーション現象が数多いと思います。数は少ないですが真空管内部での漏電があると思います。
結論 真空管ソケットからの雑音であるのが判明。手配線用の新品9ピン真空管タイト、モールドソケットは多数在庫部品として保管していますが プリント基板用の新品は所有しておりません。以前ヒューレット・パッカード(HP)製測定機器に使用していた真空管ソケットは機器から取り外し保管してありましたので中古品ですが修復できました。この真空管ソケットが原因であると判断には苦しみました。回路部品はほとんど交換しましたが改善できませんでした。点検後異常のない部品は元に戻すのが鉄則です。
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| 左 A-3400 右 中古HP測定器に使用していた真空管ソケット |
まさか真空管ソケットから雑音が発生するとは思いませんでした。2か所 V4はR-ch,V6はL-ch から雑音が発生していたため 7個全数真空管ソケットは交換し通常運用ができるようになりました。交換後真空管ソケットの各部を点検しましたが確実な故障原因は判別できませんでした。
50年弱 愛用してきた LUXKIT A-3400 コントロールセンター運用中における故障修復事例です。多少とも修復の参考となればと思い記述しました。元々通電表示パイロットランプは交流点火電球仕様です。組み立てキットには補修部品として1個予備球が添付されていましたがこの電球も断線してしまいました。その後異種の電球に交換していましたが50年近くになると5~6回交換したとの記憶です。現在では白色LEDランプが普及し 電球では交流電源で点灯していたため整流回路を増設し現在直流点火でのLEDパイロットランプ仕様となっています。点灯明るさはLEDに流れる電流を調整し抵抗器で希望の点灯状態となるように設定しています。パイロットランプ形状としては SQ38FD のような金環形状が好みなのですが。
この機種 A3400 は雑音に悩まされました。後何年使用できるかは不明ですが 現在常用真空管ステレオシステムは問題なく動作しています。近年の高級半導体アンプとの音質はかなり異なっていると思います。このプリアンプは付加機能が多数搭載されており 不要な機能も数多くありますが テープデッキが3台接続できダビングモードは現在でも便利です。PCがテープデッキ機能として動作し 今話題のハイレゾ音源もPCからアンプに送り出すことができます。又液晶テレビとは光ファイバーで接続してあり テレビからの音源も真空管システムでヒアリングできます。たまには TEAC X-10R も修復完了し10号リール オープンリールテープによるアナログ音源で遊んでいます。
by musenan sennin



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